歯科衛生士のお茶会

いろいろ干からびている歯科衛生士が面白いことを発信していくかもね!

吃音は不利じゃない!吃音ドクターが教えてくれたこと

梅雨空のもと、今日も元気に干からびております。

どーも、干物歯科衛生士えれなです。

 

歯科医院は、ドクターの過ごしやすさを第一に考えます。

ドクターが不要なストレスを感じることなく、治療に専念することが大切だからです。

なのでこの時期の冷房は基本「男性向け」の温度設定がなされます。

ドクターは半袖のケーシーを着ています。

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↑こんなの

 

女性スタッフはみんな、ナース服の上にカーデガンを羽織っています。

私以外は。

 

子供か!ノン!

デブか!ノン!

更年期か!ノーン!

 

干からびてくると色々失ってきますね(女性らしさとか女性らしさとか女性らしさとか)

 

さて今日は以前勤めていた歯科医院のドクターについてのお話です。

 

ツーといえばカー!ドクターと助手は以心伝心

ドクターのアシスタントにつくときは、大体の治療の流れを頭に入れておき、少ない指示だけで動けなくてはなりません。

一度もドクターからの口頭の指示がなく以心伝心だけで治療が終わることもあります。

言われなくてもベストなタイミングでベストの器具を渡すことが求められます。

 

とはいってもいつもと違う流れやいつもと違うアプローチをするときは口頭で指示されます。

 

指示の言葉がどもって出てこない

吃音といえば裸の大将の

「おお、おにぎりが食べたいんだな」

が有名ですね。

 

私がアシスタントについたドクターも最初の言葉をなんども言ってしまう「連発」がありました。

どもりつつも単語が出てきたら理解できるのですが単語が言えない時。

アシスタントは頭をフル回転させて、今の治療に必要な器具を考えます。

 

ドクター「ば、ばばばばばば」

アシスタント「・・・・。」

ドクター「ばばば」

アシスタント(新しいバーがいるのかな?バースタンドとってこよう!)

ススッ!←(バースタンドを差し出す)どやぁ

ドクター「ば、バキューム・・・」

 

バースタンドちゃうんかーい! 

 

ドクター「か、かかかかか」

アシスタント「・・・。」

ドクター「かかか」

アシスタント(かま型スケーラーかな?)ガサガサ

ドクター「か、カンカンするやつ・・・」

 

カンカンするヤツて! 「リムーバー」って言い換えたらええやん!

 

ドクターはいつも優しく微笑んでいた

アシスタントが間違ったものを持って行ってもドクターは怒らずニコニコしていました。

その結果お互いがギスギスすることなく治療を進められます。

うまく言葉が出てこない時、ドクターは申し訳なさそうにはしますが、必要以上に卑下もせず、ごまかしもせず、微笑んでいます。

憎めない、親しみを覚えやすい。なんとか役に立ちたいと思わせる、そんなドクターでした。

患者さんにもそれは伝わっていて、多くの患者さんから愛されていました。

 

周りを受け入れる人は周りに受け入れられる

ドクターが怒っているところをついに一度もみませんでした。

改善してほしいことは怒らず、きちんと伝わる言い方で教えてくれました。

ドクターの影響か、その歯科医院ではほかのスタッフも皆温かく、キツイ怒り方をしたり人の悪口をいう人は一人もいませんでした。

これってすごいことなんですよ。

大概どこでも派閥があったりキツイ人がいたりドクターとスタッフが対立したり・・・ということがあるので。

ドクターが周りを温かく受け入れていたからこそ、スタッフや患者さんに受け入れられるドクターになれたんですね。

 

怒っても改善しない

ミスをされたりどんくさかったりするとついイラっとして怒りたくなりますが、怒ったって解決しないんですよね。

解決したければ何がだめでどうすれば良いかを相手にわかるように伝えることが大事。

 

それはわかりやすくかみ砕いて言うことかもしれない。

紙に書いて視覚化することかもしれない。

実演してやって見せることかもしれない。

伝える側が、伝えようと工夫することが改善につながります。

 

吃音は不利じゃない

スムーズにしゃべれない、言葉が詰まってでてこない。

一見「伝える」力は弱いように思われるかもしれないけど、じっくり伝えようとすることが大切です。

そして相手に「じっくり」を受け入れてもらうためには自分も相手に「じっくり」付き合うこと。短絡的な結果を求めないこと。

 

それがわたしがドクターに教えてもらったことです